福岡県糸島市の概要
福岡県「糸島市」は、平成22年1月1日に、前原市、二丈町、志摩町が合併して誕生しました。
福岡県西部の糸島半島に位置し、市北側には玄界灘に面した美しい海岸線が広がり、市南側には背振山系の山々が連なっています。それらの中間部には糸島平野と呼ばれるなだらかな田園地帯が広がり、JR筑肥線と国道202号沿線を中心に市街地が形成されています。
東は福岡市、西は佐賀県唐津市、南は佐賀市と接し、福岡市の中心部天神からJR筑肥線筑前前原駅、西九州自動車道前原インターチェンジともにおよそ30分の距離であり、博多駅や福岡空港にも乗り換えなしでアクセスでき、交通利便性が高い地域です。
糸島市は、中国の歴史書「魏志倭人伝」に記されている「伊都国」があった地です。大陸との玄関口として古くから文化が栄え、農耕が営まれ、さまざまな史跡・遺跡などが今なお各所に残されています。中でも、平原遺跡で出土した日本最大の銅鏡「内行花文鏡」をはじめとする出土品群は国宝に指定されています。
現在では、都市近郊型の農業・漁業・畜産業が盛んで、糸島の農畜産品や海産物は、県内外の飲食店や多くの人たちから安全・安心な新鮮でおいしい食材として「糸島ブランド」が定着しています。そのため、市内各所にある農畜産物・海産物直売所に多くの人たちが訪れています。
市内には、糸島のシンボルとして、古くは万葉の歌にも詠まれ「糸島富士」とも呼ばれた可也山、ダイナミックな海岸線を織りなす二見ヶ浦や芥屋の大門、美しい白砂青松の海岸線を有した幣の浜や姉子の浜、背振山系の山々からの水をたたえた白糸の滝や千寿院の滝などの名勝があります。
海と山のレジャースポットとして、多種多様な工房や農畜産物・海産物直売所、遺跡・文化財などをめぐるドライブコースとして、多くの人が訪れています。
サーフィンや海水浴、登山、各種芸術家の工房めぐり、6つのゴルフ場、眺めのよいカフェやレストラン、カキやハマグリなどの新鮮な海産物、遺跡をめぐる歴史探訪など、糸島の魅力を楽しむことができます。
市北東部には総面積約275ha(うち、糸島市にかかるのは約32ha)の九州大学伊都キャンパスがあり、福岡県や福岡市、産業界と連携し、九州大学を核とした知の拠点づくりの一翼を担っていきます。あわせて、住環境や情報インフラなどの都市基盤の整備や知的資源を生かした企業や研究所の誘致、地域の国際化など、あらゆる分野で九州大学との連携・交流を図りながら、学術研究都市づくりを積極的に推進しています。