2015移住体験宿泊体験者の声 Aさん

Aさん(第1期 30代 夫婦+子ども2人 会社員)


応募の経緯・動機


Aさんは2児の母。上のお子さんが小学校に上がるまでに、もっと自然豊かな場所で暮らしたいと思っていたとのこと。糸島で働いたことがあり、その時から糸島での生活をしてみたくて、今回の応募に至った。


夕暮れの加布里湾を散歩(Aさん撮影)
――糸島での日常生活はいかがでしたか?
 

来る前から、自然がたくさんあって、食べ物がおいしい、人があたたかいというイメージがありました。あとは、地元の人の糸島愛が強いという印象があります。実際に来てみてもそのとおりで。「散歩するだけでも気持ちがいいね」って主人や娘と話していました。近所を歩いていてもおばあちゃんたちが、声をかけてくれます。大野城では見ないようなカニが、夜になるとどこからともなく道に出てきて。(娘さん:「近所のコンビニにもいたよ。神社とかにもいたよ。」)買い物は、生活に必要なお店が202号線沿いに集約されていたため、あちこち行かなくて済みました。 子育てという面では公園が少ないですね。糸島って、散歩しているだけでも楽しいけれど、子どもを遊ばせようと思うと、遊ぶ場所は少ない。公園じゃなくても、遊べる自然がたくさんあるからなのかもしれませんが…。


 
――この加布里の家から博多まで通勤していたご主人はどのような感想でしたか?

来る前は通勤がものすごく大変だと考えていたみたいなんですが、実際来てみて本人はそんなに苦にならなかったと言っています。こんなに短い時間で行けるとも思っていなかったようです。電車で通勤したときも、筑前前原駅まで送って、そこから始発だから座ることもできて。通勤はハードルではないようです。 それを超えてとても住み心地の良さを実感していました。私は子どもの病気でてんやわんやだったのに、夜がとても静かでよく眠れた、なんて(笑)。むしろ場所に囚われずに出来る仕事なので、普段は糸島で仕事をして、必要な時だけ福岡市に行けばいい、と。糸島で仕事をすることを考えているみたいです。


 
――糸島での暮らしが始まって間もなく、お子さんが病気になったとのことですが?

下の子に熱が出て、病院に行こうとしたら18時過ぎでした。小児科は診察時間が終わっていて、医師会病院に電話したら、19時からしかやっていない、と。なんとか紹介してもらった別の病院にも電話でやんわりと診療拒否をされてしまいました。あたふたしながらその1時間を過ごしました。 その2日後に、朝方に病院に行こうと思ったら、深夜の診療は朝5時半で受け付け終了、6時診療終了。そこから9時までの3時間半はどこが診てくれるのか、という状態でした。その時は夫もいたので一緒に見てくれて、なんとかそのあと小児科に行ったんですが、小さい子がいるので不安に感じました。もちろん、実際に病気になってはじめて分かったことですけど。


 
――子育てで困ったときに相談できるような場所はありましたか?

それはありました。子育て支援センターに行ったときに、支援員やそこにいらっしゃったお母さんからもいろいろ情報をいただくことが出来ました。子育て支援センターは3か所あり、毎日どこかが開いているのはいいなと思います。 福岡市の方に用事があり、せっかくだから周辺の一時保育を利用しようと深江保育園に連絡して、「糸島市民ではないけどいいですか?」と聞くと、快くOKしてもらいました。春日とか大野城は、待機児童も多いし一時保育もなかなか入れない状況なんですよ。さっそくその日の午後に受け付けに来てもらっていいですよと言ってもらって、園を案内してもらいました。一時保育がすぐ利用できるのはいいなと思います。地域にもよるとはおっしゃっていたけど、一応待機児童も出ていないらしいですね。


 
トライアルステイを終えて、今後の考え方が変わった。
 

主人はもう「焦らず、何年か賃貸でもいいのではないか」と話しています。元々は家を建てる予定で、モデルルームもいくつか見学に行ったけど、定住してしまうとお隣にどんな人が来るかわからないとか、子どもが育ってからその家に二人だけで暮らすのはどうかとか…。そういうことを考えると、子どもがいるうちは自然が豊かな地域で暮らして、二人になったら交通の便のいい都会で映画に行ったり、カフェに行ったり、たまに遠出して山に登ったり。そういう生き方がいいかなって。


糸島の自然や食材を満喫(Aさん撮影)