2015移住体験宿泊体験者の声 Cさん

Cさん(第3期 30代 夫婦+子ども1人 会社員)

応募の経緯・動機

ずっと糸島に住みたいと思っていたところ、Facebookで今回のトライアルステイを発見。以前、仕事で糸島に来た際、海に沈む夕日を見て他のどこにもない風景だと感じ、「住んでみたい」と思い至ったという。


無人野菜販売所のヤギと戯れる息子さん(Cさん撮影)
 
糸島移住に少し抵抗があった奥様が、前向きに。
――当初、奥様は糸島への移住にあまり前向きではなかったそうですが、実際に暮らしてみて糸島での生活はいかがでしたか?
 

職場から遠いことと、妻が育児と仕事(現在育児休暇中)を両立できるかということに不安を感じていました。トライアルステイが始まってみると、私は通勤に慣れるのに必死でしたが、妻と子どもが予想以上に糸島生活を満喫してくれたことが一番嬉しかったです。
休日は行ってみたかった場所に行ってみたり、食事、海、ドライブなどちょっと気になっているところに行くことができました。近所の飲食店もおいしかったですね。
魚だけでなく、肉もおいしく、パン屋も多いんですね。営業日がまちまちだから、電話で確認していくようにはしていましたけど。買い物もスーパーや志摩の四季(※)などあるので、特に不便は感じなかったです。
妻は、昔、田舎に暮らしていたので、糸島での生活が合っていたようです。子育てをするにはとてもいい環境だと感じました。
※志摩の四季…糸島の農水産物や加工品などを豊富に取り揃えているJF糸島の直売所



 
――子育て環境としてはどうでしたか?

子どもが楽しそうで良かったです。志摩中央公園なども喜んで遊んでいました。また、子育て支援の情報を前もって聞いておけばよかったなあと思いました。というのも、やはりずっと家に籠っているのも子どもに良くないので。雨が降ると特に、一日中家で過ごすことになりますから。
今回の滞在中はテレビがなかったので、子どもの寝る時間が今までより早くなりました。テレビがない生活は子どもには良いですね。実際、私の友人の家はテレビがないんですが、お子さんが良い育ち方をしているんです。

「引っ越したらまたくるよ。」
――糸島にご友人がいるそうですが、参加中も交流はありましたか?

そうですね。友人がよく遊びに来ました。バーベキューをやったり、近所を案内してもらったり。
こっちに来てみてネットワークが広がりました。近所の方や、糸島に住む友人・知人がみんな温かく迎え入れてくれて、その全員が糸島移住を勧めてくれましたね。そして面白いことに、勧めてくれる方々はみんな、自分たちの住んでいる地域を勧めてくれる(笑)。とにかく自分の住んでいる地域が大好きなんだな、と。「引っ越したらまたくるよ。」と言ってくれたのが印象に残っています。

友人を招いてバーベキュー(Cさん撮影)
 
――地域付き合いが気になる人も多いと思いますが、暮らしてみていかがでしたか?

地域活動などには特に参加していないですが、近隣の人といつも挨拶をして、お話しもできました。草むしりをしていても、声をかけてくださいました。加布里の方々は人当たりが良いですね。近所のおじいちゃんと長話をすることもありました。子どもがいるとコミュニケーションのきっかけになりますね。
特に、お隣のおばあちゃんがいつも話しかけてくださったことがとてもうれしかったです。こちらが果物をお裾分けした後に、手作りのさつまいもと「おきゅうと」をいただきました。



 
続きは、糸島に移住してから
――奥様が前向きになり、周りの人たちも歓迎してくれている。そうなると、移住のネックは、やはり…?
 

通勤ですね。福岡市内へ通勤するには、加布里駅から乗るか、自転車で筑前前原駅まで行って乗るかでした。福岡市内より涼しいので通勤はしやすかったですね。バイクも停められそうなので、もし移住したら筑前前原駅からの通勤を検討しています。職場のある大橋からの帰りはだいたい9時前後に出て、帰り着くのが10時半くらいでした。筑前前原駅止まりの電車が多いので、逆算して大橋を出るようにしていました。今までは職場に近すぎたため、ギャップはあります。時間を計画して動かないと。
市役所横の駐輪場から駅までが少し遠く、駅側の方に入口がない、天気が悪いと送ってもらうしかないなど、通勤がネックですね。通勤時間が増えると、家で過ごす時間が減りますから。それでも少々遠くても、良い物件があれば検討したいですね。
今回、毎日のようにあちこちに行っていた妻が、うらやましい。(笑)


 
お子さんと一緒に近所を散策(Cさん撮影)
 
――今後、物件を探すにあたって?
 

期間中に物件を案内してもらう機会もあり、少し離れたところにあった古民家は良かったですが、ちょっと立派すぎて…。あとは庭が広くて管理が大変そうでした。海側と山側で人も生活も変わってくる印象を受けました。どちらがいいか検討中です。西区との境目のエリアに友人が住んでいて、山側を重視するならそちらも有りだなと考えています。いわゆる新興住宅地は自分たちのイメージとは少し違う。古民家でなくてもいいけど、そういう雰囲気があり、敷地がある程度広い物件が見つかればいいなと。物件選びは、屋根がしっかりしているかどうかが大事ですね。雨漏りしていると費用が上がるので。

――最後に

以前より物件のイメージが湧いて、妻が前向きになったため、トライアルステイをしてみて良かったです。ゴキブリが一度出たり、毎日蚊取線香をたいていたりしましたが、今回、実際に住んでみて、なんとなく住めそうな感覚がしています。自然の中で、テレビのない生活は、とても有意義な時間でした。
3週間の滞在であらゆる所へ行き、糸島を十分満喫できましたが、まだまだ行けていない場所もあります。続きは、糸島に移住してから行こうと思います。


 
移住検討のきっかけとなった海に沈む夕日(Cさん撮影)