2015移住体験宿泊体験者の声 Gさん

Gさん(第7期 30代 夫婦+子ども1人 自営業)

応募の経緯・動機

出産、子育てを機に、東京から福岡に戻ってきたGさん。さらに自然環境の良い場所での生活を模索するために、今回の参加に至った。

ゆったりとした時間が流れる加布里漁港(Gさん撮影)
 
仕事のために東京にいた。
――東京で10年ぐらい仕事をされていたということですが、福岡に戻ってきた経緯を教えてください。

これまでは仕事のために東京にいた、という感覚なんですね。出産して子育てとなると、東京じゃなくて福岡に帰ろうかなという考えがありました。身近に糸島に移住した人がいたり、糸島出身の友人がいたり、両親が糸島で農園をやっていたり、何かと縁を感じて。野菜も美味しい、空気も美味しい、子育ての環境として憧れもありました。糸島以外に、佐賀なども候補としてみていましたが、今回の体験があるならぜひしてみたいと思い応募しました。移住するにあたり、一番気になるのは自然環境ですね。

 
――実際に福岡に帰ってきて、今回の体験をされていかがでしたか?

糸島への移住に関しては子育てがメインというより、こっちにきてからの自分たちの仕事をどうするか、ということを今は考える段階にきています。仕事や住まいのことなど、いわゆる大人の事情ですね。 実際に今回体験したことによって、具体性がかなり増したと思います。今の生活に近い形がいいのかと思っていましたが、都会的な暮らしはある程度捨てないと糸島らしい生活の良さは出ないと考えています。福岡市内に行き来ができて、自然豊かな環境・豊かな食がある生活というのを充実させないと個人的には意味がないなと思います。

 
移住者の方の暮らしに共感
――かなり明確に糸島での生活をイメージされているようですね。

あまり密集した集落だと、音が聞こえたりするので、開けてまばらに家が建っているようなエリアがいいですね。 また、移住者が多いエリアが自分たちに相性もいいんじゃないかと思います。移住してきた人が住んでいるおうちは素敵で自分も住みたいなと、共感できて。自分だけじゃなくて、周りもオシャレな家を建てているかどうかが大事です。古いフォルクスワーゲンをいじっていたり 薪を炊いている匂いがしたり、とてもいいですね。他にも、ログハウスがあるようなおしゃれなエリアをもっと見つけたいです。

――生活としてはいかがでしたか?

子育て環境としては十分すぎるくらいでした。ただ、主人を置いて子どもを連れて糸島へ来たので、乳幼児連れだとかなり大変ですね。甘く見ていました。 また、糸島の冬を体験できてよかったと感じています。夏だとバカンスになっちゃいそうで。またいろんな方に糸島の生活の知恵が聞けてよかったですね。カフェをやっている絵描きさんとも出会えて、共感しました。自分もクリエイターなので、自分の好きなことと好きな生活をやっていくということは、大変だけど、形になると本当にうれしいと思います。

カフェではクリエーターさんとの新しい出会い(Gさん撮影)
 
理想のライフスタイルが見えてきた
――今後の仕事はどのようにお考えですか?

2人目の子どもが5月に生まれるので、私は出産のために4月にはまた福岡に帰る予定にしています。出産以降は、主人も子どもに会うために福岡に来るようになるので、しばらくは東京と福岡の二拠点で仕事をするようにしようと思っています。主人には仕事に集中してもらうことにしています。福岡はアクセスがいいし、知り合いもいるので、こっちでのつながりが完全にできたら、移行していきたいですね。福岡にはIT系の企業は多く来ていると聞きますが、そうじゃない業種は福岡で新しく展開するにはいろいろと準備が必要かなと考えています。 私も、これまでやってきたクリエイターの仕事を生かして、事業化を少しずつ進めていきたいです。後々、糸島に住みながら仕事もできるかもしれませんね。

――これからの展開はどのように考えていますか?

できたら週末別荘として、芥屋の方に家を買って、週末にはこどもと来て暮らすようなライフスタイルがいいですね。両親も週3、4日は糸島に来て2拠点で生活できるような。糸島で子育てに集中、福岡で仕事に集中、オンオフを作るには、2拠点は最高です。 そういうライフスタイルにしたいなとは思います。今回を機にそういうビジョンはできました。経済的に余裕が出来てからですけどね。

ご両親と過ごす牡蠣小屋(Gさん撮影)