一貴山校区には素晴らしい海と山の両方があり、多くの川にはホタルが生息し、自然が豊かな場所です。

プロフィール(2016年3月現在)

●お住まいの校区…一貴山校区 居住者プロフィール

●60代男性

●住まいの形態…中古一戸建

●家族構成…本人 妻

●職業…本人 クラフト作家 妻 パート

●糸島居住歴…2年半

●以前の住まい…東京都

●住まいの設備…電気・井戸水・ガス・浄化槽

●車の所有台数…1台

糸島での生活費・買い物事情について

1ヶ月のおよその家計を教えて下さい。

  • 水光熱費
    水道代…0円
    電気代…約10,000円
    ガス代…約10,000円
  • 食費…約30,000~50,000円
  • ガソリン代(1台)…約25,000円
  • 子どもの教育費(保育料・習い事など)…なし

糸島市への転入前と比べて、家計の出費でどんな変化がありましたか?

 食材は安くて新鮮で美味しい物が手に入ります。駐車場代もほとんどかからないですね。 高いものはプロパンガス代です。都市ガスは半額くらいで済んでいました。浄化槽の維持費もかかりますね。汲み取りは毎月の利用料が高かったですが、浄化槽も同じくらいかかります。 田舎暮らしは光熱費が出費に占める割合が高いと感じます。地域活動が盛んなのでその分、自治会費も必要になりますね。私は夫婦だけの定年後の暮らしなので貯蓄で生活できますが、若い人は仕事を確保しないと生活が厳しいのではないでしょうか。
就職をサポートする行政の相談窓口があると移住者には心強いですね。

普段はどこで買い物をしていますか?

食材は直売所でよく買います。市内の二丈深江の温浴施設に隣接する直売所や二丈福吉、二丈松国などの直売所などです。干物は福吉漁港や加布里漁港で。 スーパーは二丈深江や加布里、前原の店舗を利用します。日用品は二丈や加布里、福岡市西区周船寺のホームセンターのほか、たまに大野城市の大型ホームセンターに工房の道具を買いに出かけることもあります。

インターネット通販や宅配サービスは利用していますか?

インターネットは利用していません。パソコンの前に座る時間が長くなってしまうので、回線も引いていません。

お住まいの校区について

お住まいの校区で好きな場所やおすすめポイントは何ですか?

千寿院の滝は人は少ないけれど、とても気持ちが良くてロケーションも素晴らしいです。一貴山の仁王門と大きな樟の木も一貴山のシンボルですね。木の大きさに度肝を抜かされました。一貴山校区は素晴らしい海と山の両方があり、自然の豊かさが感じられます。
 

校区の行事や活動についてはどう思いますか?

 このあたりのシニアの方々はとても元気ですし、よく働きますね。地域の行事や神社の神事に参加すると、神事の作法やしめ縄の縄作りの方法などを教えて頂きます。知らないことばかりなので教えてもらうのは楽しいですよ。
 曲り田の運動場と小学校で行われる校区の盆踊りや盆笛は、この地域の歴史に根付くものだそうで興味深いです。東京での盆踊りはアニメの音頭やカラオケだったので、全然性質が違いますね。
 

地域の人との付き合いで気をつけていることはありますか?

行政区の会合や清掃などは必ず参加しています。また野菜などをよく頂くので、自分の作品でお礼ができるようになりたいと思っています。
 

糸島への転入について

糸島への移住のきっかけと経緯は?

 出身は福岡県でしたが、東京で長く暮らしていました。40代になると、そのままずっと東京に居続けるのかを考え始め、どこかで田舎暮らしをしたいと思うようになりました。当初福岡にUターンするつもりはありませんでした。離島に住むことも考えましたが現実的には厳しく、そうこうしているうちに親が高齢になり、福岡県に戻ることにしました。筑後地域を中心に家を探したり、古民家トライアルステイにも参加したりしながら、海の近くに住みたいと思い、糸島に目をつけました。
 下見で糸島を訪れた時に、JR筑前前原駅前の糸島市観光協会に立ち寄り、家探しをしているという話を少しすると丁寧に対応をして頂き、糸島の古民家や田舎暮らし物件に詳しい不動産屋さんを紹介してもらいました。その不動産屋さんから志摩の別荘地や海沿いの家を案内してもらったなかに、今の住まいの古民家がありました。家から海は見えませんが、海は遠くないですし、古民家だったことがとても気に入り、決め手になりました。

糸島に移住してきて感じたギャップはありませんでしたか?

 糸島の人は穏やかで外部の人を受け入れてくれますね。また、都会の人に比べると大らかで、細かな事にはあまりこだわらないというか。
 移住者同士では仕事、買い物などの情報、移住して知ったことや学んだことなどを共有できるネットワークがあるといいと思いました。

糸島での生活で不便や大変だと感じることは?

 広い庭は楽しみもありますが、手入れが大変ですね。まあそれは構わないことですけれど。
 地元の不動産や仕事の情報の窓口はまだ十分でないですよね。ただ情報を提示するだけでなく、コンシュルジュ的な相談のできる人がいると頼りになります。移住者が孤立しないしくみがあるといいですね。

糸島で暮らして良かったと思うことはありますか?

 糸島は山が近くにあるので気軽に登山に出かけられます。また歩きやすい山がいくつもあります。樹木に関心があるので、自然の樹木や植物に関わるグループにいくつか入会していますが、山へ行きたい時には軽い気持ちで参加しています。都市部ではこんなに簡単に山歩きや登山はできないですよ。

今後糸島でどんな暮らし方をしていきたいですか?

 まずはクラフト作家としての活動を広げたいです。子供と一緒に木工や手作りのフェルトで小物を作るようなワークショップもしたいですね。
 

これから一貴山校区への移住を考えている人へのアドバイスをお願いします。

 一貴山校区には素晴らしい海と山の両方があり、多くの川にはホタルが生息し、自然が豊かな場所です。都会の人にはサンセットロードのような海沿いが人気の場所ですが、行ってみたい場所が必ずしも住みやすいとは言い切れません。できれば区長さんのように地元をよく知っている人に、住みやすい場所の話を聞けると良いですね。 
 それと移住者には古民家に住みたいと希望する人が多いですが、古民家物件の情報はなかなか得られません。需要に供給が追いついていないとも感じます。地元に強い不動産屋さんに聞いてみると良いと思います。