平原遺跡はコスモスの王墓祭りが有名で、地域住民としても普段から大事にしている場所です。

プロフィール(2016年3月現在)

●お住まいの校区…雷山校区

●40代女性

●住まいの形態…新築一戸建

●家族構成…夫 本人 長男(17・寮生活)、次男(15)、長女(12)、三男(8)、四男(5)、次女(3)

●職業…夫婦で自営業

●糸島居住歴…9年

●以前の住まい…糸島市・福岡市

●住まいの設備…電気・ガス・上下水道・井戸水・インターネット光回線

●車の所有台数…3台(1台は仕事専用)

糸島市での生活費・買い物事情について

1ヶ月のおよその家計を教えてください。

  • 水光熱費
    水道代…約6,000円(上下水道)井戸水の利用が中心
    電気代…約10,000円
    ガス代…約9,000円
  • 食費…約70,000円+長男の寮費30,000円
  • ガソリン代…1台約4,000円(普段は仕事用の軽トラ利用)
  • 子どもの教育費(保育料・習い事など)…拳法2,000円、四男と次女は自宅保育

糸島市への転入前と比べて、家計の出費でどんな変化がありましたか?

 井戸水を利用しているので水道は使っていないし、糸島だから特に高いと思うものはないです。食材費は安いですね。それに野菜や魚、お米は近所の方からもらうことも多いです。
 食材が安く手に入る分、調味料や肉類、粉類には少しお金をかけて品質のいいものを買っています。
 糸島に住むようになってからはわざわざレジャーに出かけることがなくなりました。以前は週末に自然のある場所に行っていたのですが、今は糸島で十分満喫しています。

普段はどこで買い物をしていますか?

 雷山校区に近いディスカウントストアやドラッグストア、月1~2回くらい福岡市西区今宿のディスカウントストアなどですね。仕事で福岡市内へ行くことが多いので、糸島にないものは夫が仕事のついでに立ち寄って買ってきます。
 食材は生活協同組合の宅配を主に利用しています。旬の食材はもらうことが多いです。買い物に出かけるとつい不要なものを買ってしまうので、あまり行かないようにしています。
 仕事の道具はホームセンターで買いますが、取り扱いのない特殊なものはインターネット通販で購入します。

お住まいの校区について

お住まいの校区で好きな場所やおすすめポイントは何ですか?

 雷山の雷神社は神秘的で惹かれますね。雷山そのものがパワースポットですし。
 平原遺跡は地域住民としても大事にしている場所です。コスモスの時期の王墓祭りが有名で、普段からもよく行きますよ。
 王墓祭りは女王を決めたり神事を行ったりして地域外からも多くの人で賑いますが、地域住民は祭りを作る側として関われて楽しいです。

校区の行事や活動についてはどう思いますか?

 行政区で行われる神事やそのあとのおこもり(食事会)は楽しみです。炊き出しも楽しんで参加しています。
 行事が多く、役員になると大変だという一面もありますが、地域のつながりの薄いところから来たので、このような行事は私にはむしろ楽しいんですよね。行事に参加すると地域の人と付き合いが深まるし、子どもたちも連れていくので顔を覚えてもらって見守りもしてもらっています。
 地域活動は子ども会の行事や役員などはしていますが、その他は活動自体があまり多くないようです。

移住してきて日常生活で心がけていることはありますか?

 地域の行事やスポーツ大会などの活動には必ず参加しています。そして人より頑張るし、役員も引き受けます。
 やることをちゃんとやっていたら、こちらからの意見にも耳を傾けてくれるようになります。

糸島市への転入について

糸島市への移住のきっかけと経緯は?

 次男が生まれるまでは海外で暮らしていました。日本に里帰りした時に桜野校区に住む友人の家に泊めてもらい、野にある物を摘み、自然にある物を取り入れた暮らし方を見て、そのような暮らしがしたくなりました。
 子どもを育てるにも良いと思いました。帰国後、福岡市内の実家に住みながら、週末には糸島に遊びに行って、良い物件がないか探しました。ただ夫婦の間で糸島移住への温度差や住みたい地域へのズレがあり、なかなか決まりませんでした。
 その間に雷山校区に住む母の親戚から、私の両親が古い建物を紹介してもらい、そこを両親が住居用に改築して移住しました。その後私達もそこから遠くない地域に引越ししましたが、約2年ほどで親が他界したので、私達が親の家に引越しして、今に至ります。

糸島市に移住してきて感じたギャップはありませんでしたか?

 糸島に初めに住んだ地域はあまり自然が多くありませんでした。雷山校区の住宅地で家と家が近く、近所に対して子どもの騒音に気を遣いました。地域行事も少なく、あれっ?糸島なのに都会みたいだな、って思いました。今住んでいる地域は家と家の間隔が空いていて、子どもたちものびのびしています。

糸島での生活で不便や大変だと感じることは?

 あまり不便は感じないです。
 強いて言うなら病院が遠いですね。めったに行く事はないんですが、行くときは深刻なので病院を選ぶのが難しいです。それと糸島から出たくない子もいるだろうけど、市内にある高校が少ない。福岡市内の高校にも通えるので、仕方ないのかも知れませんが。

糸島市で暮らして良かったと思うことはありますか?

 食べ物が美味しいです。新鮮な食材が多いですし、旬の季節になると海岸でこんぶを採ったり、梅をちぎったりします。季節の終わりに近所の農家さんのいちごを採りに行ってジャムにしたり、いっぱいいただく野菜を干したり茹でたり。
 近所の人も優しいですね。忙しい時に子どもを見ていてくれたり、ご飯で余ったおかずを持ってきてくれたり。私にはこんな昔ながらの長屋的な付き合いがとても心地よいです。

今後糸島市でどんな暮らし方をしていきたいですか?

 自然保育をしているお母さんたちとつながって、少し力の抜けた自然保育ができるようなお手伝いをしたいです。オシャレな糸島もいいけれど、暮らしやすくて子どもをより良く育てられるような町になればいいですよね。
 雷山校区は海沿いのエリアに比べるとあまりメジャーじゃないですが、面白い人が多く、住みやすいし、もともと女性の活躍が活発な地域だったので、地域おこしにも協力していきたいです。

これから雷山校区への移住を考えている人へのアドバイスをお願いします。

 たまたま縁あって来た人が多く、住んでみたら住みやすいと言われます。地域のつながりも熱いので、怖がらずおっくうがらずいろんなことにチャレンジしてみると、地域の人は喜んで受け入れてくれますよ。