自然に目を向けると、ワンランク上の豊かさがそこにある




プロフィール(2019年3月現在)

●お住まいの校区…東風校区

●40代男性 

●住まいの形態…中古一戸建(敷地内別棟店舗あり)

●家族構成…本人、妻、長女(9歳)、長男(7歳)

●職業…夫/アウトドア専門店(シーカヤック・マウンテンバイク関係のツアーや販売等) 妻/看護師 

●糸島居住歴…5年

●以前の住まい…福岡市南区 

●住まいの設備…電気・上水道・下水道・井戸水・インターネット光回線 

●車の所有台数…3台

 

糸島市への転入について

糸島市への移住のきっかけと経緯は?

以前は福岡市南区に住み、博多区でお店をしていました。自分一人で経営していたので、ちょっと用事がある時や出張の時にはお店を閉める必要があり、非常に効率の悪いやり方をしていました。そういう無駄を解消したかったこともあり、自宅とお店が同じ土地に別棟で持てるような場所を探しました。シーカヤックの関係でたびたび来ていた糸島にちょうどいい物件があったので、子どもが小学校に入学するタイミングで移住を決めました。子どもはまだ小さかったですし、妻の職場は糸島からでも十分通える場所でしたので、家族の反対はありませんでした。

移住後、糸島市浦志にオープンした「SOUTHERN WORKS(サザンワークス)」。
シーカヤックやマウンテンバイクでの旅をお手伝いしてくれる。

 

糸島市に移住してきて感じたギャップはありませんでしたか?

福岡市に住んでいた時は、自治会活動がほとんどありませんでしたが、この辺りは地域のコミュニティが強いように感じます。賃貸で入居しているか、一軒家を買って住んでいるかの違いは大きいと思いますが、それを「しがらみ」と感じたことはほとんどありません。自分の周りの人たちの人柄がたまたまいいだけかもしれませんが、むしろ「よくしてもらっている」という気持ちです。うちの校区では、ビーチバレーやグラウンドゴルフ、花見、バーベキュー等の行事があり、自分も参加しています。
 

糸島市の暮らしで不便、負担に思うこと、改善してほしいことはありますか?

もう少し蔵書数が多い図書館があればいいなと感じます。本が好きなのでよく買いますが、糸島市内に自分の満足いく本屋がないので、インターネットか福岡市内の大きな本屋で買います。あとは、小さくてもいいので、肉屋・八百屋・魚屋などの個人商店がもっと近所にあればいいなと感じます。
 

糸島市で暮らして良かったと思うことはありますか?

今住んでいる東風校区は、何でも近くにあって便利です。市役所も近いし、銀行もスーパーも近い。福岡市南区に住んでいた時に比べると、そういった意味で日常生活が楽になりました。日々のインフラというか、買い物、病院、学校とか、いろんな用事が一気に済みます。それに、福岡空港までのアクセスが抜群です。以前は、福岡市南区の高宮までバスで出て、そこで西鉄電車に乗って天神まで行き、空港線に乗り換えて空港というルートで、結構時間がかかっていました。でも今は、すぐそこの駅から電車に乗れば1本で空港です。それに、仕事でよく佐世保にも行きますが、福岡方面から車で鳥栖方面を回っていくより、糸島方面から行った方が早いんです。交通アクセスの良さで、格段にストレスが減りました。
 

糸島市での生活費・買い物事情について

糸島市への転入前と比べて、家計の出費でどんな変化がありましたか?

食べ物に関しては、出費は変わりませんが、質が格段に良くなったと感じています。光熱水費は、電気代が月7,000円~12,000円ぐらい、ガス代はプロパンガスで月10,000円ぐらいです。糸島市は水道料金が少し高めですが、うちは月に5,000円ぐらいです。井戸水があるので車の洗車などは井戸水で済ませますし、そういうところで水道代が浮いて助かっています。車は3台所有していて、ガソリンは1台につき月7,000円ぐらいでしょうか。電車に乗る機会が増えたことと、仕事で海まで行く時の距離が近くなったことで、福岡市南区に住んでいた時よりもガソリン代は減りました。
 

普段はどこで買い物をしていますか?

ちょっとした買い物は浦志のスーパーです。生鮮食品に関しては、JAや志摩の四季を利用することもあります。糸島には伊都菜彩のような大きな直売所もありますが、混んでますし、JAの方が安かったりするのでJAを利用することの方が多いです。
  

お住まいの校区について

お住まいの校区で好きな場所やおすすめポイントは何ですか?

子どもが自転車に乗れるようになったので、舗装されていない田んぼのあぜ道を通って、海まで行って帰ってきたりします。東風校区だけではありませんが、そういうあぜ道があるのはいいなと思います。また、近所の川で釣りをして採れたものを食べたりします。そういうことが出来るのがお気に入りポイントです。


糸島のシンボル・可也山(かやさん)を眺めながら

 

地域の人との付き合いで気をつけていることはありますか?

極力、地域の集まりには参加するようにしています。最初は、「日曜日仕事だから…」と言って断ろうかなと思ったこともありますが、そのうち体育委員も回ってくるので、そこは避けられません。また、お酒が飲めるかどうかもありますが、大抵行事の後には打ち上げもありますので、そこでコミュニケーションが深まります。
それと、近所の方からのもらい物もよくあります。特に野菜が多いです。そういう時は、いただいたもので何か作ってお返ししたり、焼いたパンをおすそ分けしたりしています。僕の近所の方は本当によくしてくださって、例えば餃子を作る時は大抵うちの分も作って持ってきてくれるんです。やっぱりそういうのは嬉しいですよね。
  

これから東風校区への移住を考えている人へのアドバイスをお願いします。

糸島に移住したら、時間的にも気持ち的にも余裕が生まれると思います。その新しくできた時間を、ぜひ自然に向けてほしいなと思います。近くに海、山、川などの自然がたくさんあります。そこに目を向けることで、豊かさのランクがワンランク上がるし、糸島の楽しみ方が広がります。

車で15~20分行けば、カヤックを楽しめる海が広がる

  

今後糸島市でどんな暮らしをしていきたいですか?

もっと地元の人が外遊びを楽しめるような環境を作っていけたらなと思います。普段の中にある自然のおもしろさに気づいてもらい、家族で外遊びしてほしいなって思います。糸島は移住者が増えてきているようですが、元々住んでいた若い人が出て行っているという現状もありますよね。若い人が糸島の良さに気付き、もっと地元に魅力を感じてくれたらうれしいです。そのためにも、異業種で集まって、もっと外遊びの情報を発信していきたいです。

お店の前にて、小学校から帰宅した息子さんとの1枚。
お店と自宅が隣り合わせなので、子どもたちも安心して帰宅できる。