地域コーディネーターの声 市街地エリア(波多江校区)

通勤通学にも便利なJR沿線のまち、桜並木と共に育む地域の交流


#地域コーディネーターの原口さん
――波多江校区に住んでどのくらいになりますか? 波多江校区に住むようになった引越しの経緯をお聞かせください。

市町村合併して糸島市になった2010年の7月から住んでいます。2009年に夫の仕事先が福岡に決まったことがきっかけで、京都から福岡市へ引っ越してきました。 夫の職種は転勤がないため、家を購入することになり、福岡市やその近郊で物件を探す中で、波多江で住宅メーカーの分譲する区画を見学に行きました。 家の購入の決め手はJR筑肥線沿いの駅まで徒歩圏内で、福岡市内の夫の職場へのアクセスが良かったことです。また、福岡市内よりも手頃な価格で庭のある一戸建てが購入できることも魅力的でした。仲介業者から「入居者は子育て世代が多い」と聞いたのも選んだ理由の1つで、実際に親子の年が近い家庭が多く、馴染みやすかったです。 事前に、糸島市の子育て支援制度について情報があれば良かったと思いますが、糸島市へ転居するにあたり特に譲歩したことはありませんでした。
 

――普段はどんな生活をしていますか?
高校生から幼稚園児まで4人の子どもがいるので、家事と子どものことをしていたら、1日があっという間に過ぎてしまいますね。
日々の合間に、近所の共同菜園で地域の方に教わって始めた野菜栽培を行っています。
私は幼稚園教諭の免許を持っており、絵本が大好きで、約10年前から「読み聞かせ委員」として月に1度小学校で、1限目の前に教室で絵本の読み聞かせを行っています。
絵本に触れる大切さを感じていることと、下の子を連れて参加でき負担なく関われることからこの活動を始めました。子どもたちの反応を見ながら絵本を読むのは、自分にとっても学びになります。卒業生の保護者も参加しており、私も子どもが卒業した後もずっと続けたいです。
 

#共同菜園 
――子育て環境や生活の利便性はいかがですか?
波多江はスーパーやドラッグストア、飲食店、医療機関などが揃っています。JR筑肥線の波多江駅と周船寺駅が近く、交通の便が良い場所なので、通勤や子どもが糸島市外の高校へ進学する際の通学にも便利です。
波多江コミュニティセンターでは、未就園児親子が対象の育児支援講座「ママといたずらキッズ」(波多江校区社会福祉協議会主催)を開催しています。バスハイクやプールなどの企画もあり、同じ年頃の子どもを持つ保護者と交流する良いきっかけになると思います。
私自身も引っ越してきたばかりの頃に、旧波多江公民館(平成25年12月に移転)で開かれていた「子育て広場」で友人たちと出会い、子どもたちが成長した今でもずっと仲良くしています。
私の近所では、子どもたちが外遊びをしていると、近所の方が子どもに話しかけてくれたり、一緒に遊んでくれたりすることがあります。子どもたちが外で元気に遊ぶのを歓迎してくれていると感じます。


#JR波多江駅 
――地域ではどのような活動がありますか?
清掃活動や行政区対抗の校区体育祭、球技大会、子ども球技大会、波多江校区ふれあい文化祭などがあり、参加は自由です。
清掃活動は、近所の公園の草むしりを行っていて、その際に地域の方が参加している子どもたちに声をかけてくれるので、お互いに顔見知りになれる良い機会だと思います。
体育祭に参加すると、同じ小学校の保護者と話す機会が増えたり、中学生の保護者から中学校の情報を教えてもらったりと、保護者同士の交流ができます。文化祭では、バザーやコミュニティセンターで活動しているサークルの作品展示、ステージ発表などが催され、司会を担当しているのは中学校の放送部でした。私も家族で観に行って楽しく過ごせました。
こうした地域の活動を通して元からの住民と移住してきた人が、関わる機会が多くあるためか移住者を受け入れてくれる雰囲気があると感じます。

――波多江校区の気に入っているところ、アピールポイントを教えてください。
1番気に入っているのは、おいしい食べ物が豊富なことです。校区内に、JA糸島が運営する直売所「伊都菜彩」があり、新鮮な野菜や果物、魚や肉類などが揃っていて、私もよく買い物に行くおすすめの場所です。週末はオープン前から行列ができるほどたくさんの人が訪れます。
子どもたちが自然に触れる機会を多く作りたいので、交通の便がよく、山や海に行きやすいところも気に入っています。
また、造形活動ができる場所もあり、長女は中学生の頃に陶芸教室に通っていました。土に触れて形を作ることや、教室の先生や生徒同士での会話が心を落ち着かせ、良い経験になりました。
波多江小学校は、沖縄県南城市立佐敷(さしき)小学校と姉妹校で、児童たちは年に数回オンラインで交流を行っています。学校のバザーでは、サーターアンダギーや沖縄そばなどを販売する沖縄のブースが出店され、運動会では5年生が沖縄の伝統芸能の「エイサー」を踊りました。ちなみに4年生は「ソーラン節」、以前は3年生が山形の民族芸能の「花笠踊り」を運動会で披露していて、学校で日本各地の文化に触れる機会を設けているのが素晴らしいと思います。


#「四季折々の花が彩るお気に入りの道です」
――これまでにどんな相談がありましたか? 移住相談で印象に残っているエピソードはありますか?
地域コーディネーター歴は3 〜4年ほどで、これまでに1件相談を受けました。 沖縄在住の方からのオンライン相談で、インターネットを通じて糸島市のことを知ったそうです。相談者の方は、医療機関や買い物などの生活の利便性と、自然豊かな環境とのバランスを重視されている一方で、地域活動が負担にならないか心配しているようでした。 小中学校の学校規模やPTA活動についての質問を受けて、前原東中学校の1学年のクラス数や、3つの小学校区から生徒が通っていること、PTA役員の決め方と大きな負担はないことを話しました。 地域活動で話したのは、行政区の規約や自分の具体的な体験についてです。地域活動に参加しない人もいて、関わり方は人それぞれだと言いましたが、私は積極的に参加して、地域の人とつながりができ、学びや得るものがたくさんあったと伝えました。

――移住を検討されている方へのメッセージをお願いします。
波多江は、スーパーや医療機関も揃っていて生活に便利で、福岡市内や糸島市の観光地や海にもアクセスが良く、買い物や休日のお出かけも行きやすいです。また、行政区の餅つきや夏祭りなどの行事で、近所の方と知り合いになるきっかけもいろいろあります。 波多江小学校から続く池田川沿いの桜並木の道は、ドラマのロケ地にもなりました。桜だけでなく川沿いに咲く四季折々の花も楽しめるので、生活の利便性の良さに加え、自然や地域とのつながりを感じられる魅力的な場所ですよ。


#池田川沿いの桜並木

プロフィール(2025年12月現在)  

●原口さん●愛知県出身●糸島在住歴 10年(取材時)