テレワークと出社勤務を組み合わせた働き方。在宅テレワークの妻とはお互い仕事中は干渉せず、仕事の合間に家事や育児を協力して行う。
福岡市内の半導体企業で、テレワークと出社勤務を組み合わせて仕事をする高山さん。妻も在宅でテレワークをしており、仕事中はお互い干渉せず過ごす一方で、合間に雑談を交わしたり、家事や育児を協力したりして、夫婦で円滑にテレワークをしています。
◆糸島でのテレワークの働き方
—移住先に糸島市を選んだ理由を教えてください。
一戸建てを持つのに価格的に手頃だったことと、都会とのバランスが良かったところです。通勤にも便利で出社とテレワークの両方を選べることが大きな魅力でした。また、自然が身近で子育てにもいい環境だと思います。
—現在の働き方(仕事)について教えてください。
半導体関係の企業に勤めており、月曜から金曜のうち2日は出社、残りは自宅でテレワークをしています。出社の日は、およそ9時半から16時半まで会社で仕事をしています。帰宅後次女を保育園へ迎えに行き、お風呂と夕食を済ませたあと21時ぐらいまで仕事をすることもあります。テレワークの日も同様のスケジュールですが、通勤がないので少し早めの9時に仕事を始めます。出社の日もテレワークの日も、保育園の送り迎えは私の担当です。
—テレワークをするようになったきっかけを教えてください。
社会的なテレワーク推進の流れから、会社が週2日までの在宅勤務を認めていたので、4年前から時々自宅で仕事をしていました。新型コロナウイルスによる緊急事態宣言中は、出社せず完全テレワークで仕事をしていました。
—テレワークの業務内容について教えてください。
ほとんどがウェブ会議です。家電やスマホに使われるチップの中の回路を作る仕事をしているのですが、1つの製品の製造工程には何百人という人が関わっています。「どういうものを作るか」という企画から、回路のデザイン、工場での製造、販売というそれぞれ役割が異なる人たちと、連絡を取り合ったり話し合ったりしています。
—テレワークをする上で工夫していることはありますか?
テレワークでは、オフィスにいるときのように気軽に周囲の人と話ができずコミュニケーションの質が下がってしまいます。それを改善するため、大勢での会議とは別に1対1で話をする時間をつくるようにしています。それでも効果が上がらない場合は出社する日数を増やすなど、テレワークと出社勤務を組み合わせてバランスを取っています。また、妻も在宅でテレワークをしているのですが、仕事中は別室でお互い干渉せず過ごすようにしています。会議の時には隣の部屋に声が聞こえてしまうので、ちょっと恥ずかしいです(笑)。紙の資料は使わず、2台のディスプレイで資料などを見比べています。本音を言うと3、4台は欲しいですね。
—テレワークをして良かったこと、またどんな変化がありましたか。
良かったことは、通勤時間がなくなったことですね。その分仕事の時間に充てています。また、食事をしながら会議に参加するなど、同時に複数のことができる点で「得をしているな」と感じます。 子どもが熱を出して休んでいるときには、妻と交代で子どもの面倒を見たり、インターホンが鳴ったら手の空いているほうが対応したりと、お互い仕事をしながらも協力することが増えました。そういうちょっとしたことを分担したり、仕事の合間に雑談を交わせたりすることは妻にとってもメリットになっているようです。子どもは「パパが家にいる=休日」と思っているようで、仕事中に部屋に入ってくることがあり、子どもにとってはまだ区別が難しいようです。仕事とプライベートの切り替えという面では、やはり出社勤務のほうがしっかり気持ちを切り替えることができると感じます。
◆糸島での楽しみ
—糸島での休日の過ごし方を教えてください。
海で遊んだり菜の花やホタルを見に行ったりと、家族で季節ごとのレジャーを楽しんでいます。先日は平原のコスモス畑で娘の七五三の記念撮影をしました。自宅の庭でのバーベキューも楽しみの一つです。
—糸島でお気に入りの場所や食べ物、オススメのものを教えてください。
「伊都菜彩」がお気に入りです!料理はできませんが、安くて新鮮な野菜を見るとついたくさん買ってしまいます。カキ小屋も好きで、糸島に移住する前から利用していました。糸島といえばおいしい野菜に海鮮、そしておいしいものが豊富に揃っている「伊都菜彩」、おすすめです。
プロフィール
●高山さん
【家族構成】妻、長女(小1)、次女(保育園)の4人暮らし