—移住先に糸島市を選んだ理由を教えてください。

自然が豊かで、移住者も多く、また糸島市テレワークセンターのようなテレワーカーの人たちと情報交換ができる場所があったためです。 以前住んでいたところは関西圏の市街地にあり、リフレッシュできる自然環境が近くにありませんでした。また人と交流し、気分転換しながら仕事ができるコワーキングスペースなども数が少なく、料金も高くて利用できませんでした。そうしているうちに気持ちが内向きになり、体調も悪くなっていきました。これではいけないと引越しを決意し、「自然」と「テレワークができる場所」の2つがあるところを求め、探し始めました。温泉も好きなので、最初は大分県の別府や湯布院にも行ってみましたが、思うようなテレワークスペースがなく、決めかねていたところ、そこで知り合ったゲストハウスのオーナーが糸島を勧めてくれました。

—現在の働き方（仕事）について教えてください。

自営業者として、デザイン会社と業務委託契約を結び、仕事をしています。主に動画広告の制作に携わっています。

—テレワークをするようになったきっかけを教えてください。

30代の10年間、父の介護をしながら花屋に勤務し、介護と仕事の両立に苦しみました。父を看取り、将来の自分の家庭と仕事の両立を考えたとき、テレワークという働き方が、より自由度も高く、生活のバランスも取れるのではないかと思ったことがきっかけです。

—テレワークで受ける仕事はどのように見つけたのですか。

受講後に仕事を紹介してもらえる4週間のオンライン動画制作コースを受講しました。受講前のスキルは、Adobe PhotoshopやIllustratorのソフトがある程度使えて、WordPressで簡単なホームページを作ることができるくらいでした。仕事をしながらオンラインで受講し、平日は1日2時間以上、週末は5時間ほど学習しました。 コース修了後に受講内容の技術試験に合格し、オンライン講座を開いている会社が主催する動画広告制作のコンペに参加できるようになりました。コンペでは採用された場合のみ報酬が発生します。当時、私は動画広告制作に関して初心者だったので、コンペで求められる案件はかなり難しく感じました。ただし、常に参加できるコンペが複数あったので、デザインと広告の基礎をコンペに参加しながら学んでいきました。最初の2ヶ月は2～3割ほどの採用率だったと思います。3ヶ月ほどして、コンペではなく指名での制作案件が少しずつ増えてきました。 15～30秒の動画広告の単価は¥15,000～で、基本的に尺の長さで金額が変わっていきます。最初は副業として始めましたが、定期的な収入が得られるようになり、動画制作が本業になりました。その後は、インターネット検索で見つけた求人に応募しながら、信頼関係が築けるまでとにかく動画制作の数をこなしていきました。現在は一つのデザイン会社から仕事を定期的に受注し、毎月15件前後制作しています。

—テレワークの業務内容について教えてください。

主にAdobe社のAfter Effectsというモーショングラフィックスのソフトを使い、動画広告を制作しています。デザイン会社から構成案と素材をいただき、それを組み合わせて編集しオンライン上で納品しています。修正や業務連絡などはSlackとGmailでやりとりしています。

—テレワークをする上で工夫していることはありますか？

生活しやすい環境を整えることです。以前はワンルームに住み、寝食と仕事、全てが同じ部屋だったのですが、気持ちの切り替えが上手くできませんでした。今は仕事のスペースを別で持てるところに引っ越し、より集中して仕事に取り組め、またリラックスして休めるようになりました。

—テレワークをして良かったこと、またどんな変化がありましたか。

場所に縛られなくなり、自然環境が豊かな糸島に引っ越してこられたことです。体調が明らかに良くなりました。

—糸島での休日の過ごし方を教えてください。

海辺を散歩したり、近くの温泉に行ったりしています。

—糸島でお気に入りの場所や食べ物、オススメのものを教えてください。

近所の福ふくの里です。今年の夏はたくさんブルーベリーを買って食べました。季節の野菜、お餅、かしわご飯のお弁当がおすすめです。 写真は近所のかたからいただいた野菜です。とても美味しくて、ありがたかったです。